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超薄膜スクラッチ試験機の測定例

光学メディア記録面への傷の発生を抑える保護コートによる察傷性(傷つき具合)への効果について超薄膜スクラッチ試験機を用いて評価した測定例を紹介いたします

※CSR2000型による測定Dataです。

DVD保護膜の察傷性(傷つき具合)への効果を評価した測定結果と測定傷の顕微鏡写真

保護膜の察傷性を評価したスクラッチ痕

左記の写真は、荷重を増加させながらスクラッチしたときに発生した傷の顕微鏡写真です。通常DVDはSUPER HARD COAT円盤よりも早く傷が発生していることがわかります。

下のグラフは、スクラッチ試験機より得られる摩擦力相当の信号出力を荷重増加に伴う変化としてグラフ化したものです。通常DVDは、ハードコートと比べると低荷重領域から摩擦力の増加傾向が早く、これは傷の発生に伴い触針の駆動がさえぎられていることを示します。これに対しハードコート膜は、特定の荷重まで摩擦力変化を示すことなく推移し(傷が発生しない)、臨界はく離荷重を迎えて急激な出力変化を発生いたしました。



DVD膜のスクラッチ試験の測定Data

通常DVDは、12mNで微小ながらも傷の発生が確認されることから、取り扱いによっては、傷が発生するものと想定されます。使用する読み取り機のレベルにもよりますが、読み取り不良を発生する可能性があるといえそうです。これに対しハードコートディスクは、26mNまでの荷重(外部からのエネルギー)に対し一切傷の発生を抑制していることが判明いたしました。


※本機の測定傷と読み取り不良をおこす傷のレベルの相関をとったものではないため、本結果がそのまま読み取り不良発生への割合を示すものではありません。

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