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摩擦摩耗試験の測定例

試料表面に破壊が存在せず一定の摩擦係数を示した後にすべり性が悪化(摩擦係数が上昇)し、最終的に素材露出(劇的変化点)する過程を摩擦係数の変化で捉えた摩擦摩耗試験機を用いた製缶塗料の評価例を紹介いたします。

ビール缶表層のコーティングに対する耐摩耗評価結果

製缶摩耗評価

ジュースやビールは、輸送中や自動販売機の中等でダンボールや缶同士でこすられることにより、塗料がはげてしまう(傷つく)ことがあります。本測定では塗料や表面処理による塗料の耐摩耗特性を評価しております。摩擦係数が急激に変化した点で塗料がはがれ、基材のアルミが露出いたしました。赤と黒のグラフは用いた塗料が異なり、赤色のグラフの塗料は、1000回こすると傷が発生しました。これに対し黒色のグラフの塗料は2500回こすると傷が発生しました。これにより、黒色のグラフの塗料の方が摩耗に強いということがわかります。

測定条件

  • 荷重:1000g
  • 摩擦速度:78.54mm/s
  • 相手材質:SUS304
  • 相手材形状:R5mm
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